くるみとあんずの散歩道

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安房国探訪 ②アジアとの交流 その後の安房

2013/11/15(Fri) 20:43
9日に行った安房の歴史勉強会の続き。。。

午前中、近代美術初の重要文化財・青木繁の《海の幸》、

神話の郷、信仰の聖地、海との関わりで繁栄した町…それらを背景に生まれた

数々の文化財を学んだ後

昼食。DSC08485.jpg

2種類の鯵(味噌の味もした)真ん中に昆布のヌルっとした触感の新名物が。

この後、歩いて大巌院へ。。。

DSC08494.jpg

遠くに館山城が見えます。DSC08501.jpg
お城の鬼門の位置にある

雄誉霊巌(おうよれいがん)上人が開いた浄土宗のお寺。。。
DSC08486.jpg

ここに変わった石碑がありました。

DSC08489.jpg朝鮮のハングル文字と、インド梵字

日本の漢字と中国の篆字(てんじ)DSC08490.jpg

四面石塔があるんです。

このハングル文字は古い字体で、これが建てられた1624年は

秀吉の朝鮮侵略から33回忌にあたり、

連行された朝鮮の人々を帰還させる外交事業も行われた為、

平和祈願の供養塔ではないか、と考えられています。


朝鮮の人々とのかかわりは、済州島の海女さんが大勢来ていた事実、

彼女たちのお墓もあること、友好関係が築かれていた証(両国にそれを物語る碑がある)

等々多くの交流があったのです。



さて、雄誉霊巌とは?江戸幕府に取り立てられ、霊巌寺を開きました。

霊巌寺は数少ないお坊さんの学校でもあり、江戸の霊巌寺同様、この大巌寺にも

DSC08497.jpg

学問の場であった仏教の書物の基が発見されました。



東京、中央区・茅場町や京橋の近くに霊巌橋というのがあり、

我が家のオバが霊巌島の話題をしていたのを思い出します。

江戸の町は大火災がが多く、焼け出されては徐々に江戸の中心地から

追い出されるように、埋め立てられた湾岸に寺や店・住居が移ってきたのです。

その移転先(深川)の霊巌寺には、あの暴れん坊将軍・吉宗の孫であり

寛政の改革を行った松平定信の墓、近くには滝沢馬琴の生誕の地が!

そうです、今くるあん家が暮らす町が舞台の《南総里見八犬伝》の作者・馬琴は

東京のくるあん家がある、深川・霊巌寺の近くに生まれ育った人なのです。

その霊巌寺から歩いて20分ほどのところに古石場という

埋め立て地の土台となる石が保管されていた町があります。

その石は南房総から運ばれてきていて、当然、千葉の人々がこの地に滞在した、

という事になります。つまり。。。

江戸っ子の馬琴が南房総の物語を…なぜ?と 今迄不思議に思ってた

謎を解くカギがここにあったのです。石を運んできた人々から

安房に古くから伝わる物語を聞いた馬琴が、南総里見八犬伝の構想を練った、

ということに間違いない思います。


さて、元々の霊巌島(今の京橋・茅場町付近)は江戸時代、東京湾の湾岸でしたので

ここから船に乗って多くの江戸の人々が安房に向かいました。


温暖な安房の国は、当時としては画期的な湯治場を兼ねた病院もありました。

その館山病院は地元有志者の寄付金により建設された医院で

初代院長はドイツ人医師・ベルツ博士の指導を受け、

我が国初のサナトリューム(結核療養病棟)を開き、看護学校を設立し

総合病院へなっていきました。

初代院長夫人は、銀座資生堂(当時は薬局だった)創業者を父に持ち、館山病院は

政財界にも広く知られる存在になり、キリスト教医師達による

転地療養のネットワークを支えたそうです。


他にも戦争との関わりを勉強しました。

東京湾の入り口でもある館山は、幕末から(大砲の)台場が設置されたり

江戸・東京を守る要塞に位置付けられました。

館山海軍航空隊が開かれ、空母パイロットや落下傘部隊の実戦訓練など

数々の戦争の攻撃する練習基地でもあったそうです。

戦争末期には人間魚雷、人間ロケットなどの特攻基地となり、7万もの兵士が

送り込まれたこの地は、花づくり禁止令が出され種や苗も焼き捨てられ、

隠し持っていると罰せられたそうです。それでも花を愛する気持ちは変わることなく

密かに隠し持った種や球根が、今日の花々の咲き乱れる街を復活させました。

その反面、今も深い戦争の傷跡が、地下壕跡に残っています。


平和の文化を未来に。。。と

安房の国は 1948年より民間ユネスコ運動を継承しています。


NPO法人安房文化遺産フォーラムの皆さん、

貴重なお話を、ありがとうございました。

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プロフィール

くるあんママ

Author:くるあんママ
2012年夏、東京下町から南房総内房の海岸近くにお引越し。
ミニチュアシュナウザー、くるみ(ソルト&ペッパー12歳)とあんず(ブラック8歳)パパママの4人暮らし。
時に、オバちゃんの介護日誌も兼て。
東京の家には長女CHA-ネエ・ポメラニアン小太郎(7歳)きなこ(2歳)が。
お散歩、趣味(料理)、お友達とのお付き合い、ボランティア等々気の向くまま綴っています。

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